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愛する君へ 4
投稿日:944 0 6「どうかなっ!?」
さーっとカーテンを開けて、赤司の選んだワンピースを着て出てきた遥。ちらっと赤司の反応を見る。
赤司は、一瞬呆気に取られ、すぐに笑顔に変わった。
「うん、とても似合っているよ。」
「本当に?」
「あぁ。」
遥はすっかり嬉しくなって、すぐにそれを脱ぎ、レジに持って行こうとする。
すると、さっとワンピースを赤司に奪われた。
「えっ、征ちゃん?」
「なんだい?」
「それ、レジに持ってきたいんだけど」
「あぁ、これは僕が払うよ」
しれっとそう言った赤司。さすがにそれは悪いと慌てる遥だったが、結局赤司に押され、買ってもらうことになった。
「征ちゃんありがとう…!」
「このくらい、なんてことないさ」
そして、顔を耳元に近づけ、囁いた。
「愛する君へ、ほんのプレゼントだよ」
END