あの日、あの場所で……。　#24

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○○「帰る。」

もうこれ以上ここに居たくない。

セ「えっ、ヌナ？」
○○「家に帰る。」
セ「でも、」
○○「ごめん、今日は帰らせて。明日はちゃんと教える。」

そう言うとセフンは手を離して、参考書も返してくれた。
そして、何も言わず優しく背中を撫でてくれた。
やっぱり、セフンは何かを察しているのだろうか、でも、今はそんなこともどうでもよかった。
黙って参考書を受け取り、そのまま講義室を出てた。
　それから、何も考えず、ただひたすらに家を目指した。
家に着いて、着替えもせず、そのままベットに寝っ転がった。

　さっきのは絶対に高校時代の親友だった。
大学に入るまで、お互い同じ大学に入学していたことを知らなかった。
初めて大学の構内で親友を見た時は本当に驚いた。
それから、同じ法学部だったということも知り、更に驚きだったし、
それに加えて大きな恐怖心が芽生えた。

○○「もうイヤ…」