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(成)
教室に戻ると、いつも通り友達と話している果琳がいた
少し胸が痛くなった
果琳は俺を意識してくれていない
そう感じたから
放課後、家に帰り、ベッドにダイブする
まだ残ってる
果琳を抱きしめた感触、温もり、甘いイチゴの香り
少しでいいから、意識してほしかった
俺が教室に戻った時
少しでいいから、俺を見てほしかった
翌日
いつもより早く学校に着き、音楽を聴いたまま机に伏せる
少しして肩を叩かれた
顔を上げると、みんなが来ていて
先生も来て、起立していた
俺はいつの間にか寝ていたらしい
「一ノ瀬ー、何してる」
「寝てました」
俺がそう言うと、教室が笑い声に包まれる
女子も笑っていた
勿論、果琳も
本当に楽しそうに、みんな笑っていた