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(成)
足立先輩は何もせず屋上を出て行く
「よかった…」
そう呟いて、教室に戻った
扉を開くと、果琳が俺を見る
とても心配そうな顔で
俺が笑顔を見せると、彼女は安堵の表情を見せた
放課後
友達と帰っていると、電話が鳴った
果琳からだ
「悪い、先帰って」
そう言って友達と別れ、電話に出た
「今どこ?」
「何で?」
「今日のお礼がしたいの」
「いいよ別に、あんなの」
「ダメだよ!」
「どこ行けばいい?」
「○○公園」
「わかった、すぐ行く」
果琳と外で2人きりになるのはリスクが高い
そんなことわかっていたけど、会いたかった
全速力で自転車をこいで、○○公園に向かう
公園にはもう果琳がいて、ベンチに座っていた彼女の隣に座った
「ゆっくりでもよかったのに」
息切れした俺を見て、果琳はそう言った