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(成)
公園を出て、果琳と並んで歩く
果琳が足を止めたのは、高級そうなマンション
「ここって…?」
「私ここに住んでるの」
「金持ちなんだ」
「まぁ…」
「羨ましい」
「そんなことないよ」
そう言った果琳は、少し寂しそうな顔をしていた
エレベーターで最上階まで行き、果琳の家に入る
入った刹那、甘いイチゴの香りがした
「あれ?親は?」
「海外にいるの」
果琳はまた寂しそうな顔をする
俺は悟った
『果琳は1人ぼっちなんだ』って
「お礼してくれるんだよな?」
「うん」
「じゃあ朝まで一緒にいてよ」
俺がそう言うと、果琳は驚いた顔をした
「何?無理?」
「無理じゃない…けど…」
「…1人じゃ寂しいだろ」
そう言った刹那、果琳が俺に抱きついてきた
「ありがと…一ノ瀬君」
「お…おぅ///」
その後は果琳の作った飯を食べ、たくさん話をした