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(果琳)
「成…っ」
何を言ってもドアを開けてくれない成
泣きながらドアの前に立っていると
「兄貴、何拗ねてんだよ」
凪君が私の肩を抱きながら言った
優しく私の髪を撫でると、『リビング行ってて』そう彼は私に言う
少し迷ったけど、私がいたら出てきれくれないと思って階段を下りた
少しして、階段を下りてくる音がした
リビングの扉を開けたのは成で、私に駆け寄ってきて、強く抱きしめられた
「ごめんな…果琳」
「ううん、私こそごめんね」
「果琳が謝る必要なんてない」
その後はいつも通り
凪君も加わって、3人で仲良く話をして
少し遅い昼ご飯を成と作った
夜、成に手を引かれ部屋に入る
鍵をかける音がしたかと思うと、後ろから抱きしめられた
成の香りが私を包み込む
彼に聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい、私の鼓動は早くなっていた