*27 再投稿
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(成) 「な…る」 「果琳…」 俺は無心で果琳に駆け寄り、強く抱きしめた 「成…っ」 震えた手で俺の服を握る果琳 申し訳なくて、何を言えばいいのかわからなかった 「成」 「ん?」 「抱いて?」 「でもお前… 「圭君なんて関係ない…私は成が好きだから」 やっぱり俺は情けない 本当は、この言葉は俺が言わなければいけなかったんだ 「情けないな、俺」 「そんなことないよ」 優しく果琳の手が俺の頬に触れる 「成は情けなくなんかないよ」 そう言って、果琳の唇が俺の唇に優しく触れた 「守れなくてごめん…次は絶対守るよ」 「うん、信じてる」 『信じてる』この言葉だけが俺の頭をループする もう2度と果琳を泣かせない この瞬間、俺は心に誓った