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(小夏)
待ちに待った夏休み
読書感想文の本を探すために図書館へ向かう
「どれにしよう」
本棚だけを見つめながら歩いていると、誰かにぶつかった
「ごめんなさい」
謝りながら顔を上げる
そこにいたのはとてもかっこいい男の子だった
「ごめん、前見てなかった」
「私こそ」
「お互い様だね」
そう言って微笑む彼は、本当にかっこよかった
「ここにはよく来るの?」
「ううん、読書感想文の本を探しに来たの」
「それならお勧めの本あるよ、ちょっと待ってて」
彼はそう言ってどこかへ行ってしまった
少しして戻ってきた彼の手には1冊の本
「俺も読んだんだけど、面白かった」
分厚くない私の理想のその本を彼は手渡す
「ありがと」
私が笑顔でそう言うと
「感想文俺にも見せてね」
彼は笑顔でそう言った