*7
投稿日:
2033
0
54
0
(蓮華)
翌朝、目を覚ますと隣には足立君
力強く私に絡む腕を解いて服を着てホテルを出る
必死に涙をこらえて家に帰ると、家の前に太陽がいた
「太…陽」
無意識に名前を呼んでしまった私に彼が気付く
「蓮華…」
不安そうに私に駆け寄る太陽に抱きついた
「太陽…っ」
「蓮華…守ってやれなくてごめんな」
「謝らないでよ…っ」
全部忘れたいの
惨めになんてなりたくないの
太陽に謝られるだけで、息が出来なくなりそうなくらい胸が苦しくなる
ずっと太陽を想っていた
いつか恋人になれたらって思っていた
でもそんなの、もう叶わないから
謝らないで