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(心結)
翌日の放課後、唯人先輩を屋上に呼び出した
「何?」
「別れて…ください」
「…え?」
「私…他に好きな人がいるんです…でも、叶うはずのない恋だから自分に嘘ついて先輩と付き合いました…でもそんなのやっぱり
「羽琉だろ?」
私の言葉を遮るかのように、先輩はそう言った
「知ってたよ、心結が羽琉を好きだってこと」
「だったらどうして?」
「だからだよ…心結が羽琉を好きだから、俺と付き合ってくれると思ってね」
平然とした顔の先輩と、動揺を隠せない私
「羽琉とこっそり付き合おうっていうなら構わないけど…そんな理由で俺と別れることは許さないよ?」
「っ…」
先輩が私にキスをする
深くて、激しいキス
私は抵抗できなかった
怖かったんだ
羽琉との関係をバラされることが