カノキド小説
「…なに?気持ち悪いんだけど」
つぼみが睨んできて、さらにおかしくて笑う。
ああ、これが楽しいって感情か。
今までごまかして見ないようにしてきた感情を、ようやく自覚した。
楽しい。
これが楽しいってことなんだ。
「…つぼみといると、本当に飽きないなぁ」
「…バカにしてるなら、先に行く」
ぷい、とつぼみが拗ねたように歩き出す。
くすぐったいような、痛痒いようなそんな気持ちが胸をざわつかせた。
「待ってよ、つぼみ!」
僕は駆け出す。
君が僕を救ってくれた。
こんなにも世界が綺麗であることを、分からせてくれた。
君は知らないだろうけど、君は僕にとってこんなに大きいものを与えてくれたんだ。
ありがとう。
君は、僕の救いだ。
隣に駆け寄り、歩幅を合わせて、手をつなぐ。
明日はどんな感情を知るだろう?
そんなことを、考えながら。
その明日は、もう来ないのに。
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