カノキド小説
でもそんなある日、つぼみはやけに機嫌がよかった。
「…つぼみどうかしたの?」
ずいぶんと楽しそうにしているので、思わず声をかけると、珍しくにこにことしながらつぼみはいった。
「あのね、父上様がお出かけ連れてってくれるんだって!」
「…お父さんが?」
思わず聞き返してしまう。
「うん!なんだか昨日、いきなり出かけようって言い出して、」
「ま、待ってよ…なんか都合良くない?」
あれだけつぼみを邪険にしてたのに、いきなりこの手のひら返し。
「…そう?」
「だ、だって…つぼみは何も思わないの?今までずっとほっとかれてたんだよ?」
「…私のお父さんだから、嫌いになんてなれない」
つぼみが言うなら、…そうなんだろう。
「わかった…楽しんできてね?」
うん!とつぼみは頷いた。
この時はまだ、終わりが近づいてるなんて、考えてもみなかったんだ。
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