過去編2〜櫻夜said〜
「…ここは…?」
僕は近くで鳴り響く機械音で目を覚ました
周りは白いものだらけ
窓から入る日差しが少し眩しい
僕はゆっくりと身体を起こす
どうやら、此処は病院だったようだ
僕は辺りを見回した
すると隣にある沢山の機械に囲まれたベッドに両親が寝かされていた
「…父さん…?母さん?…なんで…」
ここで目を覚ます前の記憶を思い起こす
そして思い出したのは一瞬の恐怖だった
何が起こったのか、それを認識する事すらも出来ないほどに一瞬の出来事
けれど確かに、自分の頭には恐怖として記憶されていた
「……嘘…こんなの嘘だ…夢だ!夢だ!!」
そう言いながら櫻夜は何度も自分の頬を強くつねった
つねった頬がジンジンと痛む
それでも目の前の現状は何も変わりはしない
改めて、この状況が現実だという事を思い知らされた
「……どうして…僕だけ…」
ーー僕が目覚めて数日後、父さんと母さんはほぼ同時に息を引き取った
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