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    遥貴小説

    投稿日:
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    気づくと世界は、あの真っ白なペンキをぶちまけたような世界に変わっていた。
    ニヤニヤと笑いながら見下ろす彼。
    「随分と青春ライフエンジョイしてんじゃねーの、オリジナル」
    「…っなんで君がここに…」
    思わず尻餅をついた僕に手を差し伸べながら彼は言う。
    「その質問に答えるのはちょっと時間がたりねーな。ていうか、俺もよくわかってねーし。このIfの世界は気まぐれなんだよ」
    「気まぐれ…?」
    「俺らの元であるお前が望めばこの世界を今みたいに見れるし、逆に必要ないと思えば見えない__そんな感じかな」
    「は…?」
    彼の手をつかみながら立ち上がる。
    思わずあった視線を見つめ返す。
    本当に、…生き写しのようだ。
    「まぁ、細かい事は気にすんなよオリジナル?わりーな、青春ライフエンジョイ中邪魔してよぉ」
    からかうような声でそう言われたので、少し腹が立つ。
    「…白い方の人は?」
    「知らね」
    「え」

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