わん

• jump小説
• 知念侑李小説

《○○~、一緒にトイレ行こ~》

《知念~、トイレいこーぜ~》



｢『ごめん、別の人と行ってきてくれないかな?』｣




私たちがお互いを認識したのはこの時。

教室の端と端で

たまたま息を揃えて言ったこの言葉

ドラマチックな出会いでもなんでもないけど

仲良くなるならこっちの方が楽しそうじゃん



《《はぁ~い》》



「あの…名前…聞いていいかな…」

いつの間に私の後ろに居たのw

『やだ。』

「…そっか」

『嘘だよw○○って言いますw』

「僕、侑李って呼んで!」

『んぇ、名前可愛いw』

「んね、なんで断ったの?」

『何を?』

「トイレ。」

『あー、普通に、行く気分じゃないし、
群がってトイレいっても意味ないし、行きたい人の邪魔w』

「だよねw」

『共感者いて良かった〜w』

「女子って断らないもんかと思ってた、、」