-28.1-
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でもその前にあのことを片付けなければいけない
ぼーっと壁に貼っている広告紙を見ていたら葵がパタパタとスリッパをならしながらやってきた
「ごめんね、長いこと待たせちゃって」
「ううん、それより走って大丈夫? 体調悪くない?」
「もう元気いっぱいだよ!」
ドヤッと決め顔をした葵の顔を見て思わず吹いてしまった
「あっははははは…! よかった本当に元気いっぱいだね笑 いつもの葵だ笑」
「でしょ? でも晴くん笑い過ぎ!」
「ごめんごめん笑 元気な姿見れて嬉しくてね」
「うーん、それなら許してあげる!」
葵はそう言って僕に抱きついてきた
病院の匂いがするけど葵の甘い匂いが香る
僕はギュウッと抱き締めて笑い合った
あー…あの人なんかに会いたくない葵と居たいよ…
「あのー、お取り込み中ごめんなさいね 会計してよろしいかしら」
「あっ…」
白ミカンの憂鬱
小説 歌詞画かいてます。