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ふんふんと鼻歌交じりに月刊バリボーのページをめくった彼を見ていると、視線に気づいたのか「なんや?」楽しそうに口角を上げながら私に向いて、雑誌を閉じた。
「…あんた合宿でいい事あったでしょ。面白い子でも見つけた?」
「なんや、そんなことかいな。まァそうやねんけど。」
「ふぅん、どこの子?」
「宮城の烏野っちゅーとこの子。烏にしてはアホそうやったけど」
「あんたがいえんの、それ」
「失礼なやっちゃなァ」
「あ、ちょっと」
長い腕が伸びてきたと思えば私を捕まえて引き寄せる。
侑の足の間に座らされて、なんだこれなんて思いながら顔を見れば満足げにまた口角上げちゃって。いやらしい事考えてるのが丸わかりだよ。
「しばらく会えんで寂しかった俺を癒して?」
「そんなの、」
蓮
ゆ め か き ___ ✍🏻 ち き ん 🐓 🍴 ...