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辺りを見渡す。どうやら今日はまだワンダーランドには誰も来てないみたいだ。オレ一人か。
別に寂しくねぇし、と呟きそうになって慌てて口を噤む。どこでどんなネコミミ男が聞いているとも限らない。
「確かに好きに呼べって言ったのはチェシャ猫だにゃ?でもそろそろひどくない?にゃん?」
「うわっ、変〇ネコミミ男」
「どこかのロイヤルな生徒会のジョーカーなのにゃ?」
いつものように、霞の如く現れたネコミミ男を睨む。コイツが出張ってくる時は大抵ろくなことにならない。
「つーか、前から思ってたんだけど、テメエって実はテレパシー使えたりする?能力?」
「お前、チェシャ猫には敬語を使わなくなったにゃん?いっそ清々しいにゃ」
「にゃんにゃんにゃんにゃんウルセェので五分でいいから共通語で話せ」
「安定の無茶ぶり」
呆れ顔でため息をついたネコミミ男。これは承諾されたのか?ものは言ってみるものだ。
2021/01/26更新 【PROFILE (雑)】 名前 お好きなように(( 誕生日 8/1 青い鳥 @Ra_Bi_3 取説 チキンです🐔 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 【諸連...