Another face #9

９．



涼介｢うお、もうこんな時間かよ。俺そろそろ帰るわ｣



｢あ、うんっ！今日はありがとね、相談のってくれて｣



照れくさくて、机に散らばった教科書やシャーペンを集めながらそう涼介に伝える



涼介｢俺も勉強教えてもらったしお相子な。｣



目を合わせない私の頭をぽんぽんしながら笑ってくれる。


涼介のこーゆーところが女の子を惹きつけるんだろうな、

なんか今、涼介のモテる理由が分かった気がする



そのまま階段を降りて玄関で靴を履いている涼介の背中を見ながらそんな事を思う



涼介｢またなんかあったらすぐ俺に言えよ？｣



靴を履き終わり私の顔を見上げながらそう言った涼介


ｶﾞﾁｬ＿


それと同時に聞こえてきた玄関の扉が開く音



｢〇〇…、？｣