岩泉一×彼女 小説

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｢及川先輩!今日の試合頑張ってくださいね❤｣
｢お菓子作りました！食べて下さい！｣
昼休みに入るなり教室のドア付近に女子どもがやってくる。もちろん及川目当てが多いんだがこっちは単語の勉強してんだから静かにして欲しいっつーの！
｢はぁ…｣
俺は単語の勉強を諦めて昼飯を食べる。今日は鳥野高校と試合がある。負けるわけには行かない。
｢絶対に…勝つ｣
｢俺も急いでいくね？｣
独り言を言ったつもりがいつの間にか奴が目の前に現れた。
｢っんだよ！当たりめーだろ！殴るぞ！｣
俺はやつにそう言って開封されてないパンを投げた。
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｢ほらっ、涙菜！早くしないと試合始まっちゃう！｣
｢待ってよ、凛！今行くから！｣
私、菊花涙菜(きくはなるな)は友達の海堂凛(かいどうりん)と一緒に青葉城西高校体育館に走った。