岩泉一×彼女part13

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｢ねぇ、どうせなら話でもしない？｣
｢……触れないならいいですよ？｣
涙奈ちゃんは少し困った顔をして返事をした。そりゃそうだよな。さっきあんなことしちゃったんだから
｢じゃ、彼氏いる？｣
｢いきなりその話ですか！？先輩ってデリカシーないんですね｣
｢なっ！女子が盛り上がる会話っていったらこれっしょ？｣
多少茶化されながらも話はしてくれるみたいだ。触れたら岩ちゃんに怒られるからアレだけどね
｢あ！猫！可愛い～♡｣
突然駆け出したかと思えば猫のところに一直線で抱き上げるともの凄い笑顔で猫とじゃれていた。その姿が可愛くて思わず吹いてしまう。岩ちゃんをからかうための対象と思ってたのにこんなのーーー
｢可愛いね｣
｢ですよね！先輩も触りませんっーー｣
俺は彼女と猫を一緒に抱きしめた。自然に体が動いた。
｢あ、せ、先輩。どうしたんですか？｣
｢ごめん……｣
｢？｣
それ以上何も言えなかった。