届かない想い N # 3

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家まで送ってくれた貴方。

一人暮らしだった私を気遣って

『何か買ってきましょうか？』

そんなことまで言って。

「いえ、申し訳ないです大丈夫です」

『でも貴女すごく辛そう。頼ってくださいよ』

こう優しく言った。

「あの」

『はい？』

「か、風邪薬とアイスお願いしてもいいですか」

『そう来なくっちゃ』



『じゃあ行ってきますね、早く戻ってきますよ』

『あ、今更ですけど、俺悪い人じゃないんで』

ちょっと小声で言い残して家を出て行った。




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