第9話 再会

〜忘却の蕾〜

「銀時、新八君も！」
「こんにちは、彩月さん。」
「ご苦労なこって。」
声を掛けると、喧嘩腰の総悟と神楽ちゃんを尻目に、
返事をしてくれる2人。
「買い物帰り？」
よく見ると、銀時と新八君の手には袋があった。
「まぁ、はい。彩月さんは見回りですか？」
「そんな所だよ。」
後ろめたい気持ちで新八君の質問に、そう答えた。
「ま、方向は違えど、途中までは一緒だし。
一緒に行かない？」
そんな事を切り出すと、
「このクソサドと一緒に行くアルか？！
正気の沙汰じゃないネ！」
食いかかってきそうな勢いで、神楽ちゃんに猛反対された。
「大丈夫だって。喧嘩するほど仲が良いって云うし。
ほら、ね？」
「さ、彩月が言うならいいアルヨ！ただし、
今度酢昆布奢ってよネ！」
そう諭すと、何とかＯＫしてくれた。