名もなき恋歌 黒ラノ

• 名もなき恋歌
• 黒ラノ
• 如月文庫

虹「…。俺との出逢いとか思い出じゃねーか。」
俺は最後まで聴き終えて直ぐにジャケットを手にしてあいつと出逢えるかもしれない屋上に向かった。

走りに走った。
走っている最中に藤田の曲が頭から離れない。

屋上に続く階段を2段飛ばしで駆け上がる。
ドタドタドタ バン！

未「修造？！どうしたの？アメリカに行くんじゃ…！」

言葉よりも体が動いた。
俺は藤田を抱きしめていた。
虹「新曲…名もなき恋歌聞いた。俺は未咲が好きだ」
未「っ！…私も好き」
そう言って俺の背に手を回した。

虹「そういえば遠恋になるけどいいって言うなら付き合ってほしい」
未「そんなの決まっているじゃない」