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｢ね！陽菜乃！何か頼もうよ｣
今までの重い気持ちを紛らわすために私は陽菜乃に話しかけた。
｢そうだねハンバーグ食べ終っちゃったし 弥生は何頼む？｣
陽菜乃……私は陽菜乃に話しかけたのに……
陽菜乃はすぐに弥生に話しかけた。
｢うーん 私はチョコレートケーキにしようかな｣
｢弥生ってばまた甘いもの食べるの？太るぞー！｣
陽菜乃はぺったんこな弥生のお腹をつついた。
｢陽菜乃くすぐったいよｗ 私は甘党だからね｣
｢弥生って甘党なの？私もだよ！｣
陽菜乃の顔がぱあっと明るくなった。

私は陽菜乃が甘党だと昔から知っていた。学校帰りには必ずと言っていいほどクレープ屋に寄ってクレープを食べていたからだ。
しかし私は甘党ではない。どちらかと言うと辛いものや、しょっぱいものが好きである。