# 96
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───奏多side・・・
戻ってきた未怜に突然抱きつかれた
凄く震えていて
何かあったんだとすぐわかった
どうした?と尋ねると
「大好き」だけ言う未怜
その声も震えていた──
「俺も大好き」と返すと力が抜けたように
震えがおさまった──
「「神志那」」
知らない奴に名前を呼ばれた未怜は
また震えだし、俺の腕を強く掴んだ─
と思いきやすぐ離しカバンを取って俺と
葵に帰ろうとぎこち無い笑みを浮かべて言った
俺はこいつと何かあったんだと悟った
奏「未怜・・さっきの奴となんかあった?」
未「告られた」
やっぱり・・・
でもそれだけではなさそうだ
こんなに早く未怜の笑顔がなくなるとは──
*⑅୨୧ 昶 逢 ୨୧⑅*
_ 恋愛小説を書いていきます _ ☆ 泡と、黒蝶 ☆ ──連載中── お互いに闇を抱えた男女の高校生の物語。