願わくば…──
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──君もこの場にいてくれたら。
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(……なんてね。我ながら非現実的な考えだ。)
あの子達の賑やかな声を聞くと心に浮かぶ、最早会うことの叶わない女性。彼女は、自分の名前と同じ緋色の薔薇が好きだった。
最も、そんな大事なことも、思い出せたのはつい最近だが。
(本当に怠惰だな、私は。いつかあっちに行った時、怒られそうだ。──だが……)
「くっ…何で僕がこんな格好…」
「まあまあ!これもロジェさんの笑顔の為さ!」(?)
「あははっ、似合ってるわよふたりとも〜!ね、フルール、マシェリ!」
「え、ええ…、とっても可愛いです!(…けど、ちょっとギルバート様かわいそう…)」
「ええ、可愛いわ、ふたりとも♪(みんな楽しそうで嬉しいわ!)」
「………あのさあ君たち、ちょっと騒がしいよ…」
──だが今は、もう少しこの賑やかな子達を見守っていたいと、心からそう思う。
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☆ ののじと申します。 マイペースに活動中です。 主にアプリゲーム。▽パズドラ(ランク671.)▽モンスト▽古の女神▽オセロニア▽ぷよクエ▽デレ...