鬼の小話 感染ジェット
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天子以外が、部屋を出ていく。出ていかなければならない。永琳「…ごめんなさい」一言、そう告げる。天子「うぅ…」皆がいなくなったからか、堪えていても溢れていた涙が、更に勢いを増す。天子「ジェッドォ…私を゙置い゙、でがな゙…い゙でェ…ヒクッ…」もう、言葉自体うまく言えない。喋れない。そんな中、強く握られている手。それが、二人を繋いでいる絆のようで、他ならない。ジェット「大、丈夫…だ……よ…」身体を無理に動かし、天子の顔を撫でる。それが、とても痛々しい。だが、それが安心感を与え、少しだけでも落ち着く。天子「…もう、動かないで…」目を伏せ…これまでのことを思い出す。思えば、喧嘩したときもあった…。ジェット…天子「…ジェット…大好き…だから、生きて…一緒にいて…」天子の手に握られた小さな薬包紙…その中身は、あの不老不しの薬。永琳から、本当の最終手段として渡された…。老いも死もなくなる、蓬莱の薬。
濃霧
りんちゃん