Phil=Bentliey過去編:17
Febulessさんは静かに聞いてくれていた。
『そっか、辛かったね…。』
「いえ…。」
『そうだ、Philくんが良ければだけど、』
Febulessさんが
僕に提案してきたのは
女王様の従者にならないか、ということだった。
今のままでは魔力も弱いし武器もないから
すぐに、とはいかないけど。
訓練して、武器も使いやすい物を使えばそれなりに女王様に仕えることができるらしい。
両親はいない。居場所もない。
僕にはその案に乗るしかないと思った。
女王様の承諾も得て、
訓練しながら城に住まわせてもらうことになった。
世間知らずの僕に対しても
城のみんなは優しく接してくれた。
もう誰も失いたくない。
母上だって、僕が強ければ守れたかもしれない。
だから。
強くならなきゃ。
僕が。僕がみんなを守らなきゃ。
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