花魁道中 第百三十七話

朝、起きてご飯を食べに食堂に向かう。ご飯の時間になってもかか様はいなかった。いつもは台所に立ち朝ごはんの支度をしているのに…。どうしたんだろう。朝ごはんを食べ終わり、とと様にかか様はどうしたのか聞いてみた。「昨日からちょっと体の具合が悪いみたいでまだ床にいるんだ。とと様は仕事があるからかか様の面倒は見れなくて心配だから、代わりに椿がかか様の側にいてくれないかな？」ととと様にお願いをされた。「うん。わかった。私がかか様の側にいて面倒みるね」ととと様に言うと「ありがとう。椿は頼もしいね」と言った。