嘘唄い ８話

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「なぁ、雪花。俺が嘘つくなって言ったの覚えてるか？あと、なんでそんなこと言ったのか……っていったっけか？」
「え、う、ううん。言ってないよ？」
「……あのな。俺。 親に捨てられたんだ。俺の親って母親しかいないんだ。俺の母親ってさ、遊んでばっかりで何人の男と遊びまくってそんな時にできたのが俺なの。んでな、俺の母親は一応俺を 産んだ けど、俺を 愛しては くれなかった。毎日毎日俺を殴って、蹴りつけて、罵倒して、正直辛かった。でも、俺そんな母親でも大好きでさ誰かに 何かお母さんにされてない？ って聞かれても嘘ついて なーんにも！ って答えててさ。でも辛かった。嘘ついて母親かばって俺自身が壊れていって……んで、小学５年生のときにようやく家庭内暴力を訴えれて、親戚の家に転がり込んだ。そこで育ってったんだけど、俺の親の事をわかった気でいる奴が かわいそう っていうんだよな。