5話 3年Z組にて①
銀八は生徒会室から一番遠い教室──3年生の校舎へ向かった。
散々歩き回ったのでそろそろ疲れてきた。
「おーい」
ガラリと教室の戸を開ける。
「あ、銀八先生。」
そこに居たのは会長ではなく...
「紅月。帰ってなかったのか」
艶やかな深紫の髪を腰まで伸ばした少女が教室を訪れた銀八を見つめていた。
銀八の問にこくりと頷く。
「銀八先生が放課後に教室来るなんて珍しいね。どうしたの?」
「生徒会長探しててな。アイツ教室来なかったか?」
「生徒会長?...しおちゃんのこと?」
「あぁ。教室に行ったってドS王子の姉貴が言ってたからな」
銀八の言葉に紅月は微笑を浮かべる。
「さっき教室にいたけど「粉チーズの特売日!」って大声あげながら帰っちゃったよ」
残念だったね と笑う。
魚の数が浮上率。 🐟🐟🐟 暇人級浮上率(100〜75%) 🐟🐟 通常授業級浮上率(午後7時〜、75〜35%) 🐟 低浮上、コメ返のみ浮上(〜35%)...