44話 平和的解決
その場にいた全員が声のするほうを振り返った。
「み、ミツバ先生...」
焦り始めるしお。
「これは何?あなたがやったの?」
怒ったような口調で倒れている夜兎高の生徒を指さす。
「うっ...」
生徒会担当教師には口論できない。
「どうして会長ともあろう存在が学校で風紀を乱すようなことをしているの?」
「そ...それは...」
「しかもまた危険なことをしようとしているの?」
「えっと...」
急に声が小さくなるしお。ミツバはくるりと向きを変え神威の方を向く。
「ごめんなさいね。しおの喧嘩は事務所NGなの」
「そいつ、事務所なんて入ってないだろ?」
彼の貴重なツッコミを無視してミツバは続ける。
「それでもしおと戦いたいと言うならもっと平和的な勝負をしましょ?」
ミツバはどこから取り出したのか、紙とペンをその場にいる全員に配る。
「折角だから全員でやりましょう?」
魚の数が浮上率。 🐟🐟🐟 暇人級浮上率(100〜75%) 🐟🐟 通常授業級浮上率(午後7時〜、75〜35%) 🐟 低浮上、コメ返のみ浮上(〜35%)...