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【かつあい】行燈に照らされる畳の部屋②

投稿日:
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「私...悔しい...」

震える声で
それでも強く、強く。

「戦えないことが何よりも悔しい」

誰も聞いたことのないような愛水の強く怒りと悔しさと悲しさが混じった言葉は誰にも聞かれることなく空に消える。

戦えない私と逃げの小太郎と謳われるほどの力を持つ彼。

どれだけ隣にいても離れていくような感覚。

つう、と一筋の涙が零れる。それに続き次から次へと雫が零れ彼女の頬に川を作った。

「私を置いていかないで」




「...誰も置いては行かないさ」
「...!」

先程まで眠っていたはずの桂がその瞳をこちらに向けていた。
そっと手を伸ばし、愛水の涙の川を優しく拭う。

「強さなんて関係ないさ。俺はお前を強さで選んだんじゃない」

桂は優しく微笑んだ。

「俺はお前を心で選んだんだ。」



いつの間にか涙は止まっていた。

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