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どこで間違えたんだ…
いや、間違えとかじゃないよな。
俺はここまでだったんだ。
始めから。
「このままでいいのか…?」
自然と口から出た言葉…
「ダメに決まってんだろ…」
勝手に出てくる言葉の自問自答。
でも、そんな自問自答を繰り返すと、俺の足が止まったところは正門だった。
ただひとつできるなら、いきなり言って驚かせたことを謝りたい。
「璃子…」
「っ、」
あぁ、たった1つのことでこんなにも簡単に隙間ができるのか。
「悪かった…」
「悪かったと思うなら、やめとけよ」
璃子の声は聞けないまま、後ろから来た悠馬の声が届く。
「璃子ちゃんの顔見たら分かんだろ…!」
その顔は、怒っている訳でも泣いているわけでもなく。
涙の跡が残る、悲しい顔だった。
2人が去った背中を見ることもできず。
動くこともできなかった。
「…っ、」
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。