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最後に覚えとけ、なんて言葉とちょっと子供っぽい笑みを残しセンパイは自分のフロアに戻っていった。
「……っ…、」
まだ1人そこに取り残された私は、またその場に力が抜けたように座り込んでしまう。
逃げられないから、とか
捕まえるから、とか
そんな、強引な言葉を私に投げかけるセンパイ。
でも、いいのか悪いのかわからなくて。
嫌なのか嫌じゃないのかも。
その、センパイの罠にはまってる自分自身を
認めたいけど、認めたくない自分がいて。
結局のところ、意地を張って信じない。
そんな自分にもうんざりするけれど。
これだけは、気づきたくなかった。
未だうるさい心臓に手を当てて
「…好き、じゃないもん」
そう、自分に意地を張ってみる。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。