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「…な、なんで…先生は?」
「さっきまでいたけど、出張」
「……なんでセンパイ、」
「さぼり?」
「……、」
センパイもサボったりするんだ、なんて考えが頭をよぎる。
「…紗恵は?」
「…あ、膝をちょっと……転んでしまって」
少し笑顔を作り笑ってみせるけれど、センパイは座っていた椅子から立ち上がり私のもとにくる。
言葉なんて一言も出さずに、またじっと見てくる。
そのまま、ジリジリと迫ってくる。
それに意味もなく後退りしてしまって。
前にもこのようなことがあった気がする。
そのまま、私の背中は壁についていた。
「…何があったの?」
「…な、にもないですよ?」
「ねぇ、何があったのか言って」
「何もないですってば、転んだだけです…」
「覚えてる?」
「……へ?」
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。