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投稿日：2015/09/08

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何が、とか。
どんなことが、とか。

そうはっきりしたことではないけれど。
何かが引っかかっている気がして。

「紬って、なにかあんの？」

「…京乃、だよな」

あからさまに目を泳がせる。
その姿をじっと見ると、深呼吸をする様子を見せる。

何故かその時、背中がひやりと冷えて。

「柳は、なんか気づいたのか？」

さっきとは売って変わり、ヘラヘラした担任はどこにもいなくて。
真面目な顔つきに変わる。

「違和感つーか、…なんかね、」

「京乃の両親からは、なるべくは伝えないように言われてたけれど。」

なんとなくでもそう思ったらしょうがないか、と言って俺を一度見る。

「京乃は、生まれつきで目が見えない。」

「…っ、」

「本人も、何を考えてるかわからないがこの高校でいいらしい。
でもこのことは、あまり周りには知らせたくないらしいから。」