13
投稿日:
988
0
31
0
…
今日の一日も、早い朝から始まって。
早い時間は好きだ。
ある程度の時間よりも、そんなに音が溢れないから。
時間が早いだけ、聞こえる音も少なくて。
足通りは少しは軽い。
「…紬、おはよう」
「?!」
普段なら、誰もはじめはいないはずなのに。
教室の入り口に足が乗った時、声がかかる。
この声は覚えているよ。
「や、なぎくん?」
「うん、俺」
私は物に軽く触れながらゆっくりと進んで、自分の席に座る。
そしていつものように、頬杖をつく。
「今日は、早いの?」
「うん、紬と話してみたくて」
「…私と話しても…何もないよ」
私なんて、何も知らないから。
見えないと、何もわからない。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。