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目の前にいる、
そうわかっただけで、ちょっと安心感がある。
「目の前にいるときは、手に触れる」
「うん、」
「右にいるときは肩ね、左の時も。」
「うん、」
「ちょっとした合図」
「…フフッ…うん」
1つ1つの言葉が、弾むように私のもとに届く。
今は手首に暖かさがあるから、柳くんは目の前にまだいてくれてる。
「紬は何が見たい?」
きっと彼は、わざと「聞きたい?」って聞くんじゃなくて「見たい?」って聞いたのだろう。
見える世界を教えてくれるから。
聞くよりも、私は見てみたい。
だからあえて、見たいかを聞いてきたのだろうか、
「…色が、見たい」
「色?」
見たいものはたくさんあるけれど、色が今は一番知りたい。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。