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これからこんな事が起きるとわかっていたら。
生徒手帳を無くしてしまうこともなかったはずなのに。
「見代田 “セイ” っている?」
少し大きめの身長をかがめて、教室を覗いてくるその人。
私はとっさにいつもの癖で、良衣の後ろに隠れる。
上履きの色で学年がわかるようになっている、この学校。
私達1年は、黄色
2年生は、青
3年生は、緑
その教室を覗く人は、緑色でつまり3年生。
おまけに男の人で。
私の苦手が見事に埋まってしまって。
「このクラスだよね?見代田“セイ”って子」
またおまけなのか、私の名前を呼ぶ。
だって、この苗字は私しかいないから。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。