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少し噛み締めて、零れないようにする。
「キャプテンやってるやつと仲いいじゃん」
「拓翔くんのこと?」
「やけに仲よさ気で」
「そんなこと…」
「どう思ってんの?」
「…、チームとして頼れるよ」
引かれていた腕は、いつの間にか離されていて。
「なんで怒ってるの?」
「何が言いたいわけ?」
「何かした…?」
私にはわからなくて。
痺れを切らすように、大粒になって流れていく。
「あっちは違うかもしれないだろ」
「…なに、」
「何も知らないで、近くに寄り過ぎんだよ昔から」
「…っ、」
「もっと周りを見ろよ」
さっきまでの雰囲気はどこ?
「櫂だって…何も知らないじゃん」
「…っ」
「野中さんは…違うかもしれないじゃん…!」
気づいた櫂が振り返るけれど、もう遅い。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。