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投稿日：2015/12/25

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でも、どうやって。
どこから2人に伝えればいいのかわからなくて。

目をｷﾞｭｯと瞑る。
なのに、目元はどんどん熱くなるばかり。

「言わなきゃいけないなら言わないと。」

「…でも、」

「見失っちゃうからね？」

「…っ、」

彩未の言っていることは、正しいのだろう。

「ごめん、菜々李」

「…え？」

「その櫂だっけ？…怒ってるようだったら俺のせい」

「…なんで、」

「菜々李を…」

そこまで言って、視線を落とす拓翔くん。

「菜々李ともっと仲良くしたいって言ったんだ」

「それで、なんで…」

「嫉妬でもしたんじゃないのー」

「……っ」

「高校も離れて幼馴染なんだから。」

「……、」

「考えていること、伝えなよ。」

「そういうこと。」

思っていることを伝えないと。
ただ、過ぎ去っていくことは私が一番知っている。