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合同練習が終わってから、萌に引き止められていた。
菜々李をどう思ってるんだ、
自分は俺が好きだ、と。
でも、そんなのは今まで全然わからなくて。
すぐにごめんと、言ってしまえばよかったものの。
言葉が詰まっている間に、萌から去ってしまって。
ここでもまた。
一歩、遅れてしまう。
「悪いな、一誠」
「なんでだよ、」
「ありがと、」
「おう、早く言えよ」
「わかってるよ、」
今度は遅れないように。
今、この足を動かさなければ。
また、遅れて。
後悔するかもしれない。
また、菜々李に冷たくあたって。
悲しませるかもしれない。
そうならないように。
動くべきなのは俺自身なのはいつも。
菜々李を待っているだけじゃ。
遅れを取り戻すことはできない。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。