有岡大貴5話
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『いや‥なんでもない、ありがと。‥‥うん、また行こうね』
ピッ
一緒にいた友達も
その後の足取りは知らないらしい
『503‥‥503‥、これか』
チャリン…
言われた通り
鍵をポストに入れると
知り合いなんかいるはずないのに
辺りを警戒しながら
マンションを出た
忘れよう
このことは、なかったことにしよう
っていうか、そもそも何にも覚えてないしノーカウントだ
あの人だって、もう二度と会うこともないだろうし
うん、それがいい