腐乱を愛する唯一の方法
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いやだから右腕が…って、え?
派手な血飛沫のシャワーを流す肩。無様に吹っ飛ぶ腕。全てがスローモーションだった。
「あ、ああああああっ?!」
感覚が1.0倍速に戻ると凄まじい痛みに変わった。
「あーあ、また壊れちゃった。次に生まれ変わる頃には丈夫になってねー」
彼女の声はおおよそ失望の色を帯びていた。
本当は痩せ我慢でもなんでもして、平気だと彼女に伝えて失望させたくなかった。だが身体は正直なもので、膝から崩れ落ち、息も絶え絶えだ。
「ゴミは外へポイ☆と」
彼女に足を掴まれ、可愛らしい擬音とは正反対な剛力で投げ飛ばされた。
raIny
カンノミフォファイナルミックス