２

「包帯、消毒液、A4コピー用紙、お茶請け…」
「ホッチキスの芯ありました」
「有難う御座います、玲奈さん」


メモ用紙と睨めっこしながら、品物を選んでいく。この調子なら問題なさそうだけど…でも、蝋燭とか鞭とかって、何に使うんだろう。



「ちなみに、八雲さんは何を買われたんです？」
「私ですか？写真機のフィルムを。それと、新しいアルバムですね！」
「いつの間に、新しいアルバムが必要になるほどの枚数を…」
「良ければお見せ致しますよ！今なら私のナレーションもついてくる！！」


興味がないわけではなかったが、長くなりそうだったので丁重にお断りした。


「残念です…数時間は語れましたのに」
「えっと…またの機会に！お願いします！」


絶対ですよ！と八雲さんは笑みを浮かべる。いやはや、してはいけない約束をしてしまったかもしれない。


「…それにしても、久しぶりですね。」