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第1話 戦乱に迷いは要らぬ
投稿日:168 0 6「ぁあ?...生きてる奴居たのかよ。頑丈(タフ)だなぁ。」
中也がそう云いながら振り向くと、黒いスーツを着こなした、黄髪(キガミ)の男が、腕組みをして立っていた。
「頑丈...一日中引き篭もって寝ているような僕(ボク)にそれを云うか」
「そりゃあ悪かったなァ。
俺の異能で死ななかった奴なんて、珍しい奴だとはおもっただけだ」
「そりゃあ、君の異能じゃ僕は頃せないからねぇ」
そう云って黄髪の男は、元々蛇の様に細かった灰眼を更に細めて笑う。
「あ"?てめぇ今何つった。」
短気な中也は挑発だと判っていながら反発する。