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九週目
投稿日:606 0 13No.9 ryousuke , Y
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真っ白で 指をかじかませる 雪が舞い散る
クリスマス・イブ 。
「 〇〇 」
と低く優しい声で わたしを呼ぶのは 大好きな涼介 。
「 ごめん ! 待った ? 」
なんて 漫画のように 問い掛ければ
「 待ってない 」
とかっこよく答える 。
手を繋いで 歩き出せば
わたしたちの 足が向かうのは 大きなクリスマスツリー
「 わ 、おっきい 」
「 んね 、意外と でかかった 」
そんな 話をする中で 涼介の口から出る
白い吐息でさえ 、愛しいと思えるのはなぜだろう 。
「 あ 、〇〇 これ クリスマスプレゼント 」
なんて 柄にもなく 耳を紅く染めながら プレゼントを
渡される 。