No.12
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翌日、私は鼻歌を歌いながら歩いていた
「ご機嫌だね?」
いきなり声を掛けられ、驚いて後ろを振り返った
「奏ちゃん!おはよ〜、ご機嫌だよ〜」
「おはよ…昨日なんかあったの?」
「わ、わかる?」
「あぁ…まあな」
「実はね〜好きな人と付き合うことになったんだ!」
そういった瞬間奏ちゃんの表情が曇った
「…ふーん、おめでとう」
なにを考えているのかわからない目でそう言った奏ちゃんはなんだか少し怖かった
私なにかしたかな…そんなことを考えていたら学校についてしまった
「じゃあ」
「うん」
奏ちゃんの顔を見るのが怖くてうつむいたまま返事をした
自分の教室へ行こうと、その時腕を掴まれた
振り返ると奏ちゃんの姿があった
「彼氏」
「え?」
「今度紹介して」
「わかった!いい人だから奏ちゃんも気にいると思うよ」
「…うん」
日曜日に私の家に来ることを約束してその場を後にした